SUSPENDED CHORD

SUSコード(Suspended:吊るす chord)は3度の音を除いた(omitted)コードのことです。通常はSUS4もしくはSUS2として使われますが、SUS4での使用頻度のほうがはるかに多いです。SUSコードといえばHerbie HancockのMaiden Voyageです。

SUSコードの特徴はその不協和音dissonanceによる不安定感です。

例えばCsus4は(CーFーG)となり、4度と5度(FとG)がぶつかっています。Csus2ならば(CーDーG)となり、1度と2度(CとD)がぶつかります。

さらにSUS4、SUS2コードはそれぞれ転回型で作られます。

先ほどの例だと、Csus4は(CーFーG)でこれはFsus2(FーGーC)の第二転回型です。またCsus4は(CーFーG)の第一転回型はFsus2(FーGーC)になります。SUSコードはジャズよりもポップスでよくみられます。理論的にはどこにも着地しない浮遊感そのものにコードとしての機能があります。

ジャズとSUSコード

SUSコードは元々その浮遊感、不安定感自体に意味があるため、セブンスコードのような解決を求められていません。

しかしジャズでは主としてドミナントセブンスコードやサブドミナントの代理として使われます。

例1)IIm7をV7sus4で代理

IIm7-V7-IM → V7sus4-V7-IM

例2)メジャーコードもしくはセブンスコードへのドミナント

Csus4 → CM

Csus4 → C7

実践的使用法

セブンスコードやメジャーコードを見つけたら、そのSUSコードを弾くとSUSの使用法になります。

9susと11コードの関係

例えばC9susは(C-F-G-Bb-D)、C11と表記される場合があります。

C11は(C-G-Bb-D-F)で、このままC9susの代わりに使えます。

気づいた方もおられると思いますが、このC11はルートCとGm7コードの組み合わせです。ルートの5度上のマイナートライアド(UST)ということになります。

I'll often "suspend" the fifth up to the sixth as well. For example, when I play a C chord I'll play the C, E and G and then, C, F and A and then back to the C, E and G. It sounds really bluesy and soulful.

3度と5度をそれぞれ吊るし上げて(笑、4度と6度にして下げるとブルージーな感じで良いらしいです。

ヴォイシングvoicingの例

ここでもAフォーム、Bフォームが活躍します。

左手Aフォームの場合、Ⅱマイナーの形のまま親指を全音左にずらせば、V9susとなります。Bフォームは薬指を全音左にずらします。

両手のヴォイシングの場合、左は5度マイナーセブンスを押さえ、右手でさらにV7の13、ルートを押さえれば良いです。ぶつかり感(クラッシュ感)を出したい場合はV7の5度をおさえましょう。