Church mode (Gregorian)

グレゴリアンモード(チャーチモード、教会旋法)は長音階(メジャースケール)や短音階(マイナースケール)が生まれる前の音階で、8世紀頃〜16世紀頃まで使われていたとされます。その後現在の長短音階へ変化したのですが、モードは近年現代音楽やジャズなど広い分野で使用されています。

▶︎動画モードで確認。

mode scale

モードはスケールの名称の小分類と考えられます。キーCで考えると、Cの長音階(メジャースケール)はモードで表すとCアイオニアンスケールとなります。白鍵だけのドレミファソラシのドから始まる音階です。次にレ(2番目)から音階を始めたものをドリアンと呼びます。3番目はフリジアン、4番目はリディアンといった感じでそれぞれ名前が付いています。

モード(C)音階
1.アイオニアンC-D-E-F-G-A-B
2.ドリアンD-E-F-G-A-B-C
3.フリジアンE-F-G-A-B-C-D
4.リディアンF-G-A-B-C-D-E
5.ミクソリディアンG-A-B-C-D-E-F
6.エオリアンA-B-C-D-E-F-G
7.ロクリアンB-C-D-E-F-G-A

それでは少しだけ各モードの特性について話をします。

Ionian Aeorian

アイオニアンスケールはその後メジャースケールへと変化しました。よって音階としては全く同じものです。エオリアンスケールは短音階、特に自然短音階(ナチュラルマイナースケール)へと変化しました。これも全く同じ音階です。その後エオリアンは、和声的、旋律的短音階へと派生したと考えられています。

Dorian Mixolydian

ドリアンスケールはジャズのコード進行上でよく使われるIIm7-V7-IのIIm7上で弾くことのできる音階です。ドリアンスケールの1,3,5,7の音を同時に鳴らすとマイナーセブンスコードという響きになるので、IIm7上でドリアンスケールがマッチするのは当然といえば当然です。先ほどモードはスケールの名称(小分類)だと書きましたが、ドリアンスケールを表現するための音階が現在の音階には存在していません。エオリアンスケールは自然短音階と同じため説明が可能なのですが、ドリアンはドリアンスケールと呼ぶ以外に方法がありません。モードが難しいと感じている方はシンプルに音階の呼び名であると理解すれば良いと思います。

ミクソリディアンスケールもIIm7-V7-Iの進行でよく使われます。V7上で弾くことができる音階です。これもミクソリディアンスケールの1,3,5,7の音を同時に鳴らすとドミナントセブンスコードという響きになるため、サウンドはかなりマッチします。

▶︎動画モードからコードで確認。

Phrygian Locrian Lydian

残りの3つは非常に変わった響きのスケールです。フリジアンスケールはややオリエンタルな響きがあり、このスケールに長3度の音を加えるとスパニッシュスケールというフラメンコギターなどで使われるスケールになります。ロクリアンも変わったスケールで、このスケールの1,3,5,7の音を弾くとm7b5もしくはハーフディミニッシュコードと呼ばれる、マイナーコードへドミナント進行するIIm7b5 - V7 - Im7上のIIm7b5で弾くことができます。またこのスケールの2番目の音を半音上げて使用されるロクリアン#2というスケールもあります。

リディアンスケールはアイオニアンと似ているのですが、4度の音が半音上がった独特なサウンドをしていてます。こちらはリディアンb7スケールとしてドミナント進行しないセブンスコード上で用いられます。

モードの特性音

モードスケールにはそれぞれ特性音と呼ばれる、いわばそのスケールを特徴づける音があります。例えばマイナー系のモードでドリアンとエオリアンは共に6番目の音が特性音となります。具体的な違いはFかF#です。よって例えばDm7というコード上でDドリアンを弾いているのか、Dエオリアンを弾いているのかは6番目の音を鳴らさないと判別できないことになります。逆にいえば6番目の音を鳴らさなければこの2つのスケールは全く同じ音階になります。

少しややこしいのですが、この特性音は英語でAvoid note(アボイドノート)と呼ばれジャズのコード進行上は8分音符以下で弾いた方がよいとされています。先ほどの例ではDm7上アドリブを弾くときに、DドリアンだろうがDエオリアンだろうが6番目の音はあまり長く鳴らさないでね、という感じです。理由としてはコードの響きを阻害するということがあるのですが、マイルスデイビスの時代に盛んになったモードジャズではむしろ特性音をしっかり鳴らして自分がどのモードスケールを使っているのか主張する必要があります。しかし実際は決まりはなく弾く人のセンスが良ければなんでもOKです。

モード(C)特性音
1.アイオニアン第4音
2.ドリアン第6音
3.フリジアン第2音
4.リディアン第4音
5.ミクソリディアン第7音
6.エオリアン第6音
7.ロクリアン第2音と5音

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