アドリブの基礎

アドリブ(インプロビゼーション)はジャズを演奏する醍醐味であり、各演奏者の個性が最も出やすい部分です。最初はアドリブができずに落ち込むことも多いのですが、フレーズの仕込みなど地道な努力を続けていくと必ずいつかは"自分の言葉"で話せるようになります。ここではアドリブの基礎について解説します。

聴くこと

アドリブを弾くためにはまずジャズをよく聴くこと、これが重要です。BGMとしてではなく、各アーティストがどのようなアドリブを弾いているのか、できれば楽曲を指定して(枯葉などのスタンダード)、コードを目で追いながら聴いてみましょう。地味ですが効果があります。

真似てみる

実際に弾けなくても構いません。聴こえてきたアドリブを少し口ずさんでみましょう。例えばポップス曲に合わせてメロディや歌詞を歌うことは皆さん普通に行っていると思います。それと同じで、ジャズのアドリブメロディを少しだけ口ずさむ、これだけでも"ジャズ語"が段々と頭にインプットされていきます。楽器で弾きたくなった方は耳コピも活用して下さい。

コードとスケールの理解

基本コードと基本スケールの理解は必須です。左手でコードを鳴らして、右手でスケールを弾く、この単純な練習が大変重要になってきます。またコードの分散和音を右手で弾くこともアドリブの最も基本的な手法です。是非練習して下さい。

ジャズフレーズを仕込む

ジャズフレーズのテキスト内から一つでも良いので、自分の気に入った、かっこいい、弾けそうなフレーズを選びそれを繰り返し練習します。そして実際の曲を弾きながらそのフレーズを任意のコード進行(ツーファイブワン)に当てはめてみます。これを繰り返すことで、そのフレーズは自分の手癖、指癖として記憶され、言葉としていつでも使う事ができるようになります。

参考書籍

テキストはジャズフレーズフォーサックスジャズフレーズフォーピアノツーファイブジャズラインアドリブなどがオススメです。

初心者講座

動画では枯葉を題材に基本スケールを使ってアドリブを組み立てる方法について解説しています。参考にして下さい。