曲のイントロの弾き方
セッションにおいてイントロはピアノが担うことが多く、その曲のリズムはおろか雰囲気までを決める重要なものです。楽曲によってはイントロのメロディが決められていることもあります(例:All the things you are、If I were a bellなど)が、基本的にはその場で考えて弾かなければなりません。イントロ虎の巻などの書籍も参考にして一通りのパターンを覚えると良いかと思います。ここではセッションのイントロについて考え方を紹介します。
テンポ感をしっかり出す
どんなに素晴らしいイントロでもテンポがつかめないとフロント奏者は困惑します。スタンダード譜には ♩ = 80 など標準的なテンポが記載されているのでまずはそのテンポで、フロント奏者がテンポを指定した場合はそれに従うと良いと思います。
シンプルに
経験上、複雑なコードワークで組み立てられたイントロよりも、しっかりしたリズムとシンプルなコードで構成されたイントロの方が上手く行く事が多いです。以下を参考に自分なりに組み立ててみましょう。
曲のメロディを利用
曲の後半4小節か8小節分のメロディとコードを弾く方法です。例えばAll of me, Autumn leavesなどはこの方法がよくとられます。
曲のコード進行を利用
先程と同じく曲の後半4小節か8小節を利用します。コード進行はそのままで右手はフレーズを弾きます。難易度はやや高めです。
ドミナントセブンスコードを利用
曲の出だしコードに対するドミナントセブンスコードを弾く方法です。例えばBye Bye Blackbirdなどでは最初のコードはFなので、イントロではC7ワンコードのみ弾いて作成します。この方法はあらゆる楽曲に通用し、汎用性が高いのでおすすめです。