【基本のスケール】

ジャズで使われるスケールは様々です。ここでは基本的なスケールについて解説します。よりジャズっぽいスケールはこちらを参考にして下さい。

メジャースケール

メジャースケールは最も重要なスケールで、これから学ぶ様々なスケールの基礎となるものです。全調で弾けることが理想ですが、最初はジャズでよく使われるキーであるC、F、Bb、Ebを中心に練習しましょう。

■Cメジャースケール

クラシックピアノの長調練習と基本は同じなのでハノンなどを活用して覚えましょう。

マイナースケール

マイナースケールはナチュラル(自然)、ハーモニック(和声的)、メロディック(旋律的)の3種類があります。メロディックマイナーは通常と異なり上昇系下降系ともに同じ音の並びなので、ジャズマイナースケールとも呼ばれています。

C ナチュラル

C ハーモニック

C メロディック

特に重要なものがメロディック(ジャズ)マイナーで、オルタードスケールなどに応用できます。さらにこのスケールはメジャースケールの3度の音をフラットした音階なので覚えやすくおすすめです。

ビバップスケール

メジャースケールに#5の音を加えたスケールがメジャービバップスケールです。メジャーコード上でこのスケールを弾くだけでかなりジャズっぽくなります。

■C メジャービバップ

ビバップスケールにはこの他、ドミナントセブンス上で弾くことができるビバップドミナントスケールがあります。参考書籍のHow to play bebopは本当におすすめです。

ペンタトニックスケール

メジャースケールの4度と7度の音を抜いた(ヨナ抜き)音階がペンタトニックスケールになります。メジャーとマイナーがあるのですが、通常はペンタトニックスケールといえばメジャーを指します。

■C メジャーペンタ

マイナーペンタはメジャーペンタトニックの平行調から始めたものになります。例 Cメジャーペンタのラの音から開始→ Aマイナーペンタ

■A マイナーペンタ

このスケールはコードに依存しないため、あらゆる場面で使用できます。転調の少ないキーの曲ならばこのスケール1発でアドリブする事も可能です。

ブルーススケール

マイナーペンタトニックスケールにb5(#4)の音を追加したスケールで、ペンタトニックよりも泥臭く、より湿っぽいフィーリングが得られます。

■C ブルーススケール

このスケールもコードに依存しないため、スケール1発でアドリブする事が可能です。

ちなみにb5の音はブルーな音とされており、それゆえこのスケールはブルーノートスケールと呼ばれることもありますが、同一のスケールです。

PAGE TOP