モードからコードを作る
コードの基本でお話しした通り、コードはルートから決められた間隔の音の積み上げでした。3つあけて、2つあけて...という感じで。この規則は絶対的なものなので全てのルート音に適応できますが、モードの知識があればもう少し簡単にコードを覚えることができます。先にスケールの項目でモードを一読ください。
モードからメジャーコード
Cアイオニアンスケール(Cメジャースケール)の1,3,5番目の音はそれぞれドミソとなります。これはCメジャートライアドそのものです。さらに7番目の音であるシ(B)を加えるとメジャーセブンスコードとなります。アイオニアンの135はメジャートライアド、1357はメジャーセブンスコード、と覚えましょう。
モードからマイナーコード
マイナーコードはドリアンスケールが使えます。ドリアンの1,3,5の音を弾きましょう。キーCにおいて、ドリアンは2番目の音、つまりレの音です。よって135はレファラ(DFA)となるはずです。これがマイナートライアドです。さらに1357を弾きましょう。これはマイナーセブンスコードです。
モードからセブンスコード
セブンスコードはミクソリディアンスケールの1357の音です。キーCならソシレファ(GBDF)です。これはGセブンスコードと呼ばれるものになります。
このように3つのモード、アイオニアン、ドリアン、ミクソリディアンを覚え、それぞれ1,3,5,7番目の音を鳴らすとすぐにメジャーセブンス、マイナーセブンス、ただのセブンスコードが弾けるというわけです。
調を変えても同じです。試しにへ長調(Fメジャースケール)で弾いてみます。ファソラシbドレミファがへ長調の音階です。シがフラットになることに注意してください。へ長調のアイオニアンの1357はファラドミ(FACE)でFメジャーセブンスコード(FM7)、ドリアンはソシbレファ(GBbDF)でGマイナーセブンスコード(Gm7)、ミクソリディアンはドミソシb(CEGBb)で、Cセブンスコード(C7)となります。最後にもう一度意識しましょう。最初に決めた調の調号には絶対に従うということ。へ長調ではシはフラット(Bb)です。そのためソから始めたドリアンスケールのシも必ずフラットになります。そのため1357はソシレファ(GBDF)ではなくソシのフラットレファ(GBbDF)となります。理屈は全て同じです。