以下これまでいただいた質問です。

どれくらい練習していましたか?

ピアノを始めた頃、最も練習していた時期で平日4時間、休日8時間ぐらいでした。朝5時に起きてハノンなどの指の訓練、仕事から帰ってからジャズの耳コピやアドリブの練習などなど。当時はスマホなども今ほど普及してなかったので余計なことに気を取られず集中できたのかもしれません。そして何よりも『絶対にジャズピアノが弾けるようになりたい』という強いモチベーションがあったので、ある意味辛い努力を続けられたと思っています。現在は気が向いたら30分から1時間程度です。

音感を身につけるにはどうしたらいいですか?

実際に弾いて、感じることだと思います。これは例えば教則本などで理論的なことを勉強したとしても、実際に音に出してみないことには音感は身につかないと思います。もちろん1625などのコード進行のパターンをあらかじめ覚えてしまうことも音感を向上させるのには効果的だと思います。

ピアノ以外で弾けたらよい楽器は?

私はたまたまギターでしたが、やり直せるならドラムを選ぶと思います。理由は基本的なリズム感を身につけることができるためで、これはジャズ演奏にとって最も大切な要素だと思います。

クラシックピアノは習った方がよい?

金銭的、時間的な状況が許すならば、初歩の段階で是非習ったほうがいいと思います。指の基本的な形、運指、譜読みなど、後にジャズを独学する際に役に立つことを沢山学べると思います。

そもそも譜面も読めずピアノも全く弾けません。こんな人間にジャズピアノができるようになりますか?

ジャズをどれだけ好きか、またジャズの演奏にどれだけ自分が感動したか、によると思います。そしてその感動を継続させるために、定期的に刺激を受けているかどうかも大切です。ハードルは高いにせよ現在は情報過多の時代です、Webなどを駆使して勉強、練習すれば独学でも演奏に十分なレベルに到達すると思います。

いま20歳です。これからプロになれますか?

プロの定義をギャラをもらう(お客さんがお金を払ってあなたの演奏を聴く)こととするならば、十分に可能だと思います。実際に私は学生時代ギターの演奏で数千円から多い時で数万円もらっていました。しかしそのギャラで継続的に生活していく、となると話は別になります。星の数ほどいるミュージシャンの中で抜きん出る為には演奏技術だけではなく、才能、商才、コネクション、そして運が必要になるでしょう。

誰のために演奏すればいいのでしょうか?

芸術全てにおいて、それを始める年齢が早ければ早いほど他者のために、遅ければ遅いほど自分のために、が私の考えです。私はその中間にいた人間ですので色々経験しましたが、今は自分自身のために演奏をしています。

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