ジャズのルール
音楽にはそのジャンルに応じた聴き方や弾き方のルールがあります。クラシックなら楽章、フラメンコなら決められたリズム、ポップスならサビやエンディングなどなど。ジャズにも独特のルールがあります。ルールときくと堅苦しいイメージを持たれるかもしれませんが、このルールがあるからこそジャズを存分に楽しむことができるので、ぜひ一読していただきたいと思います。
ジャズの全体の構成
- テーマ|コード譜などにのっている原曲のメロディをリード楽器(サックスやヴォーカル、ギターなど)が演奏します。
- アドリブ|曲のコード進行に沿って各奏者が順番にアドリブを弾いていきます。曲の始めから終わりまで(例えば32小節)を1単位としてこれをコーラスと呼びます。アドリブはコーラス単位で演奏されます。通常はフロント楽器からアドリブを弾き、他の奏者(Gt、Pf、Bassなど)へと順番が回ってきます。アドリブは基本的に何コーラス弾いても良いですが、概ね各パートごとに2〜3コーラス程度が多いようです。バラッドなどスローな曲は1コーラスのみの場合もあります。
- ソロ回し|4小節(バース)または8バースごとに奏者が交代してアドリブを弾きます。省略されることもあります。
- テーマ|再び原曲のメロディに戻ります。それからエンディングです。特に決まりはありませんが、通常最後の4小節を何回か繰り返すことが多いです。
プレーヤーの会話例:「この曲はスローバラードだからソロは各パート1コーラスにしよう」、「結構長いコーラス弾いてたね」、「がんばって2コーラスはアドリブとらないと」など。ジャズセッションのルールブックという本もありますので参考にしてください。
まずは聴く練習から
ルールを頭に入れながらジャズを聴いてみてください。仕組みがわかれば各奏者がどのようにアドリブをしているかより明確に分かり、これまで以上にジャズを楽しめるようになると思います。
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