Tenderly

テンダリーは1946年にWalter Grossが作曲し、Jack Lawrenceが歌詞をつけたポピュラーミュージックです。オリジナルはEbのキーで3/4ワルツのリズムとなります。最初にレコーディングしたのはSarah Vaughanで、翌年1947年にはヒット曲となりました。その後Dick Farneyなどがカバーし、たくさんのアーティストが演奏するようになりました。1950年代にはバラエティーショーの主題歌になり、さらに知名度を上げていきました。

歌詞はジャズに良くあるほろ甘い恋愛の曲です。散歩中に迷い込んで海岸にたどり着く、あたりがこの曲の浮遊感と繋がっているかもしれません。

原曲のキーはEbで、ここでは代表的なコード進行で解釈してみます。

Key : Eb major

Aメロ始め8小節

EbM Ab7 Eb- Ab7
F- Db7 EbM (G-7/C7)

この曲はメロディーは難しくないのですが、コードチェンジが頻繁にあり、またスケールチェンジも割と激しいです。よってEbスケール一発が難しい曲です。スケールを順番に書いてみます。

Ebイオニアン/Abリディアン/Ebマイナー/Abリディアン/Fドリアン/Dbリディアン/Ebイオニアン/9小節目へ向けたII-V。Ebマイナーではメロディックマイナーがよいかもしれません。

9小節目から

Bb7 Bb7/B○
C- F7 F- Bb7

9小節目の難関ははじめのFøです。単にロクリアンと捉えれば、F#メジャースケール、またはEbマイナーのII度と捉えることも可能です。オススメなのはFøのロクリアン#2というスケールで、これは短3度上のメロディックマイナースケール、もしくは全音上のオルタードです。よってこの場合、Gのオルタードスケールを弾くと良いと思います。ちなみにGのオルタードは6小節目のDbリディアンでも使えます。

後半4小節ではC-7/F7をBbのキーへ一時転調と考えればBbのメジャーキー、C-をエオリアン、F7をリディアンで弾くことも可能です。最後2小節はアタマのEbへ向けたII-Vとなります。

ジャズの解釈には正解はない、と言われています。自分のフィーリングを大切に弾いてみてください。